44)1E グローバルパーソンの歴史的グローバリズム、鄭和船長2024年12月29日

福田復彦

グローバルパーソンの歴史的グローバリズムの中国人鄭和船長の超大規模船団は現代人の想像を「白髪三千丈」的に超越したものです。

15世紀のはじめ、明の鄭和(ていわ:1371〜1434頃)は、中国南部の港である泉州を当時の世界最大の船隊を率いて、東南アジアからアフリカ東海岸にまで航海しました。航海数は、1405年から1433年までの29年間に7回、訪問国は30数ヶ国。バスコ・ダ・ガマがインドに到達した1498年よりも60年も早くです。

鄭和の大船団の構成は、各航海とも2万7千人以上の乗員を乗せた最大62隻から成っており、後日発掘された最大の船は船長150メートル、船幅62メートルもあり、当時としては極めて高度な造船技術でした。

彼が大船団を組んだ理由は不明ですが、巨大中国の国威を訪問国に見せつけ、武力で脅して各国に明への朝貢を促し、中華思想に基づいた世界秩序の構築にあったようです。

彼が中国にもたらしたものは金や象牙などのほか、アフリカの珍しい動物たちでキリン、

ライオン、ヒョウ、アラブ馬、シマウマ、ラクダ、ダチョウなどの珍獣と言われます。

 

ご参考:ちなみに米国第7艦隊の平時の規模は航空母艦に戦闘機150機、艦艇約50隻、兵員27,000人です。エンジンで自進する船舶でも50隻を統括するのは大変な技です。ましてや自然と人力だけに頼る鄭和の船団を指揮下に置くことは神業だったでしょう。また27000人の何日分もの食料などの調達だけでも大仕事です。

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