福田復彦
ビジネスパーソンは通常会社のロゴ入り作業着を着用しません。
日本では社長以下全従業員が日常的に会社のロゴマーク入り作業着を着用します。日本的経営では全社一丸となって働くという精神的な象徴な意味がそこには込められ、愛社精神の表示にもなっています。
しかし欧米では一般的に、作業着は現場の作業者が着用するもので、幹部は特別な場合(例えば、工場に入る)以外は着用しません。幹部はスーツを着用し事務所で働くことが常識であり、作業者とは一線を画すという区別意識です。
ましてや作業着で他社などを訪問すると作業者が来たと思われ面会を断られるかもしれません。また社内で作業着を着用していても、来訪者など外部の人との面談の時は脱ぐのが礼儀です。
ご参考:筆者の知人で会社の幹部でしたが常時会社の作業着で通していました。彼の名前と会社でのタイトルで役所や他社の幹部に面談を申し込むと、ほとんど受け付けてもらえました。しかし2回目はほとんどで断られました。理由は頑なにスーツに着替えることを拒み、「これがメーカーとしての俺流のビジネススタイルだ」と言い張ったためでした。残念ながら多くの貴重なビジネスの機会を失いました。日本国内では仕事人の鏡と映るかもしれませんが、外国では非常識人と理解されました。まさに「たかが洋服」「されど洋服」です。
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